yasaman hashemi20130622042233647 ブラジル各地でワールドカップの大敗をきっかけに政権への批判が再燃。
ブラジル開催のワールドカップが幕を閉じた。

2014年はサッカー王国ブラジルでの地元開催ということで、以前から優勝候補筆頭に名前が挙げられていただけでなく、国内でも優勝は絶対条件であるような盛り上がりを見せていた。

その一方でワールドカップに反対する世論も大きく膨れ上がる等の問題を抱えていた。

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ブラジル人にとってサッカーは特別な存在で、子供の遊び=サッカー・娯楽=サッカー観戦という程に国民の文化や生活に根付いてきた。

ここ最近は経済成長に伴う娯楽の多様化が影響してストリートサッカーが減少しているものの、今でもサッカーは貧困層にとって唯一の逆転のチャンスであることや、ブラジルの歴史の中に浸透したサッカー熱は相当なものであることは変わりなく、大会開催直前にはワールドカップ反対の世論が大きく各地でデモが起きていたのだが、ブラジル代表が勝ち進んでいくと少しずつその声は少なくなっていった(0になったわけではない)。
brazil world cup prot 640 ブラジル各地でワールドカップの大敗をきっかけに政権への批判が再燃。
ブラジル優勝にあと2勝と迫った準決勝、ブラジルを歴史的悲劇が襲うこととなった。

同じくワールドカップ優勝を争うドイツとの一戦で1-7という大敗を喫したのだ。

この大敗は歴史的なもので、ブラジル代表として歴代最多失点記録・ワールドカップ決勝トーナメント最多失点等の数々の記録ずくめとなり、元ブラジル代表のロナウドが保持していたワールドカップ得点記録をドイツのクローゼに塗り替えられている(ブラジル人の記録が、ブラジルで開催された大会のブラジル戦で破られた)。

ブラジル人にとっては自国開催という自負があったのだが、同時に1兆円もの税金が大会に投入されることへの反発も根強く、ワールドカップ優勝という名誉が伴って初めて帳消しに出来る程に世論の反感は広がっていたところでの歴史的大敗。王国ブラジルが自国開催で無様に散ったことで一気に世論が反政府へと向いたのだ。

多くの税金を投入した価値が無いという声、ライバルであるアルゼンチンに決勝に進まれた屈辱、第4位という結果を見れば決して悪くないもののブラジル人にとっては踏んだり蹴ったりの悪夢ということになる。
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仮にブラジルが優勝した場合にはルセフ大統領がその手柄を利用して自身の保身に走るとの見方もあったのだが、そんな憶測とは裏腹に決勝トーナメントを勝ち進むにつれて支持率も回復していたのだが(34%~38%に上昇)、ドイツに敗れた瞬間にその矛先がブラジルサッカー連盟や政府に向けられた(ワールドカップ誘致によるインフラ整備が実現していないように政府にも落ち度はある)。
yasaman hashemi20130622042233647 ブラジル各地でワールドカップの大敗をきっかけに政権への批判が再燃。
ブラジルではサッカーによって政権の基盤が緩んでいる。途上国であるブラジルが変化するとその影響は世界中に広がっていくと考えられ、我々はまさにサッカーによって世界が変わる瞬間に居合わせているのかもしれない。