日本中で「進撃の巨人」という漫画がブームになっている現在。
世界各地の遺跡などに残っている巨人と思われる者達の痕跡が密かに話題となり、巨人の骨が発見されたなどと話題になっている。
巨人の骨に関しては十中八九捏造やそれに近いものと思われ、歴史を記録したものに登場する巨人に関してはもちろんフィクションの可能性もあるが、これらは非常に興味深いものである。
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そして古代の壁画などだけでなく、現代も世界で多くの目撃情報が寄せられている。
・2005年、マレーシアの熱帯雨林で体長3mを超える二足歩行の生物が目撃され、現地では巨人または獣人として近隣の住民を震え上がらせた。後に60cmにもなる足跡が発見されたことから巨人の体長は4mにもなるとされた。
・1986年にメキシコのシトラル火山で発見された体長3.5にもなる巨人の骨が発見され、生前使用していたとみられる石器も出土したことだ。
・アメリカのアリゾナ州でも1891年に3.6mのミイラが発見されている。・アフリカに存在する先史時代(まだ人類が文字を持っていなかった時代)の壁画には身長6mの巨人らしきものが描かれている。
・オーストラリアでも50cm以上の足跡が発見されていて、想定される身長は4m以上である。
このように巨人やそれに類するものの痕跡は世界中で見つかっているが、現在まで科学的な証拠が示されてきたわけではない。
同時にれら事例は多くのUMAに共通するように、結局正体がわかっていない。また、それだけの巨大生物がこれまで目撃されることなく生存していたことや、種として生存するためには一定以上の生き残りが存在していなければならず、それらも目撃されていないことから正体はイエティなどのように動物を見間違えた可能性が高い。
そんな巨人は、実は歴史的書物である旧約聖書にもその姿を現している。「創世記」「民数記」などには「落ちてきた者達」という意味の名を持つ種族として巨人が描かれ、名をネフィリムという。
同じく聖書にはダビデ王が戦ったゴリアテという名前の巨人も存在している。
紀元前に存在したとされている伝説上の人物、シュメール人の英雄であり王であるギルガメッシュは推定体長4mにもなる巨人である。
このように世界各地に巨人の伝説が残ることから一部の人間には
「ピラミッドなどの古代文明を築いたのは巨人であり、彼らこそが人類の祖先である」
と語る者までいる。
イギリス人の考古学者であるレイモンド・ドレイクの唱えた説は実に面白い。
人類の祖先は火星からやってきた巨人であり、彼らは宇宙規模の激変で地球に逃げてきた者達である。地球で暮らすうちに大気も放射線も変化し、必要以上に宇宙線を浴びなくなったために長寿であった寿命が減り、現在のように2m以下の大きさになり人類として生き延びているというものだ。
非常に興味深い説なのだが、世界に残る巨人の存在を裏付けるものは現時点で合成画像などばかりで、決定的証拠となるものは出土していない。
しかし人間の祖先が巨人であるというのは何ともロマンのあるミステリーであることに変わり無いだろう。