縁起のいい数字と縁起の悪い数字。アメリカではラッキーセブンの7が縁起が良く、13は縁起が悪いとされている。日本では4や9という数字がそれぞれ「死ぬ」「苦しむ」といった言葉を連想させることから縁起が悪い数字とされている。
では日本ではあまり聞かない縁起のいい数字とは何なのだろうか。それはズバリ「12」であるという。
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また、中国の影響が強いベトナムなどの東南アジア諸国でもラッキーナンバーは「9」なのだ。
しかし、日本においては「9」という数字が縁起がいいどころか、逆に縁起が悪い数字として認識されている。そして、日本人にとっての縁起のいい数字とは「12」であるとされることがあるのだ。
日常生活において「12」という数字に触れる機会は多くない、というよりは意識していなければほぼ無いといえるだろう。
13日の金甌日やラッキーセブンなどといった目に触れる機会が比較的多い数字ではないにも関わらず、「12」が縁起がいいとされる根拠は日本の歴史そのものに隠されているのだ。
かつて天皇が住まいとしていた京都御所には12の近が存在し、祇園祭の山車の装飾も12という数字にこだわっている。
女性の正装であった十二単(じゅうにひとえ)にも「12」という数字があり、天皇家の菊の御紋にも「十二菊」と呼ばれる紋章が存在し、「12」という数字が浮かび上がる。
このように、「12」という数字が日本を象徴するような場で登場する理由として、とても興味深い説が存在する。
日ユ同祖論と呼ばれる、日本人とユダヤ人の先祖は同じであるとする説である。
どうやらイスラエルでは、イスラエルの名の由来となったヤコブの息子の数が12であること、それぞれがイスラエルの12の支族に分かれたことから「民族創生に纏わる数字」と認識されている。
その影響で、日本でも12という数字が重要な場で使用されているというのだ。
なんとも突拍子な説だが、実に興味深い説であることには変わりないだろう。