シャンバラとはチベットに古くから伝わる地底の王国アガルタの首都の名前である。
現在は伝説上の存在としてチベットの人々の間で語り継がれている。
かつて、このシャンバラを求めて多くの冒険家が旅に出たのだ。
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この人間にとってあまりに過酷な場所のどこかに伝説の地底王国アガルタとその国の首都であるシャンバラが眠っているとされる。
チベットの伝承によると、シャンバラには地上の人間よりもはるかに発達した文明を持つ聖者たちが暮らし、世界を裏で支配しているというのだ。
シャンバラという名前の意味は「幸福の源に抱かれし場所」という意味で、中国の伝承にある桃源郷のように多くの人が幸せに暮らす理想郷と伝えられている。
一説によると、チベットの象徴であるポタラ宮殿の地下にアガルタへ続く道が隠されているという伝説も存在するとされている。
かつてこの地底王国を求めて多くの探検家がチベットを訪れたが、そんな中で最もシャンバラに近づいたとされているのがロシア人芸術家(冒険家ではなかった)のニコライ・レーリッヒであったとされている。
レーリッヒは1923年からシャンバラを求めてチベットを旅し、美しい法衣を着た僧侶と遭遇したり未確認飛行物体を目撃したりといった体験をしている。
彼はそれを知ったチベットの高僧から「あなたはシャンバラから祝福されているのかもしれない」と言葉を送られている。
現在まで、残念ながら地底王国にたどり着くことが出来た人物はレーリッヒを含めて1人もいない。
そして、シャンバラの伝説もインド仏教の聖典である時輪タントラ(じりんたんとら)の内容がチベットの伝わり広く有名になったものであるという説が有力視されている。