1950da color 150 2880年人類滅亡?巨大隕石が衝突するおそれ。
隕石による人類の滅亡は半ばフィクションとして認識されている。

事実、我々人類にとって隕石による人類の滅亡はマンガや映画の中などでしか馴染みが無い(隕石によって人類が滅んでいないのである意味当然である)。

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地球に衝突する可能性のある小惑星の画像
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この画像NASAが撮影した1950 DA(29075)と呼ばれる小惑星で、地球近傍小惑星(ちきゅうきんぼうしょうわくせい)という、地球に近い軌道を通る小惑星に分類されている。

1950年2月23日にアメリカ.ウィスコンシン州の天文学者カール・ワータネンがカリフォルニア州のリック天文台で発見した。
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発見当時は現代のように素早く精度の高い観測が出来なかったため、軌道を正確に測定するのにするのに十分な時間が無く、詳しい観測を行えないうちに地球から遠ざかった。
そして50年後の2000年12月31日に発見された小惑星2000 YK66という小惑星が新たに発見され、それが1950 DAと同じ小惑星であると判明し小惑星である事判明し、正式な小惑星番号(軌道が確定し、小惑星センターに登録された)29075が与えられた。

1950 DAの直径は1.1km以上で、仮に地球に衝突した場合、地球全体を巻き込む大災害になると推定されている。また、最近の研究で西暦2280年3月16日に地球にこの小惑星が衝突する可能性があるとわかった。
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その確率は2270分の1(0.044%)であるが、決して低い数字ではない

もしも直径1kmの状態で1950 DAが地球を直撃した場合に想定されるマグニチュードは11(マグニチュードは1上がるごとにエネルギーが32倍になる)。これは東日本大震災の原因となった東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)の約1000倍のエネルギーである。

ちなみに地球上で起こりうる最大の地震はマグニチュード10

地上に落下した場合、隕石が衝突の衝撃で空に舞い上がり、さらに多くの隕石となり再び地球各地に落下するだけでなく、先述した地震によって深刻な被害をもたらす。そして巻き上げられた塵によって地球に降り注ぐ太陽の光が減り、仮に生き残っても深刻な食糧不足が訪れ、最悪の場合は全球凍結になる可能性もある。

海に落下した場合、巨大な津波が発生し周辺国の沿岸部は壊滅。海の生態系に大きな被害をもたらすと考えられる。
 2880年人類滅亡?巨大隕石が衝突するおそれ。
このように、2880年に1950 DAが衝突しても人類が絶滅することは無いかもしれない。人類を滅亡に追い込む可能性があるのは隕石による直接的な被害でなく、その後の地球環境の急激な変化であると考えられる。