見た目は世界最強のコオロギであるリオックとそっくりなこの昆虫。
実はコオロギとは全く異なるウェタと呼ばれる虫の仲間で、大きさが最大10cm以上にもなる世界最重量の巨大生物なのである。
そんなウェタは意外にも温厚な一面がある。
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このジャイアントウェタは外来種のネズミなどに捕食されることでその数を減らし、100年以上前にはニュージーランド本土からその姿を消してしまった。
現在は、外来種が侵入していないグレートバリアリーフ島やその周辺のわずかな地域に生息しているだけである。
ジャイアントウェタはこのような見た目のために第一印象で凶暴な生物と勘違いされることが多いが、実際はとっても貧弱な生物なのだ。
巨大な後ろ足を持っているが腹部が大きく膨らんでいるために移動速度は非常に遅く、それまでに天敵のいない環境に適応していたために防衛本能がほとんど機能していないために逃げるという行動が出来ない。
2011年には71グラムの重さを誇るジャイアントウェタが発見され、これまで発見された中で歳重量の昆虫と認定された。ちなみにこの重さはハツカネズミ3匹分の重量である。
そしてジャイアントウェタの最大の特徴はその温和な性格で攻撃性は皆無である。人間の家に堂々と近寄ってくることがあるかと思えば、人間に掴まれたとしても全く逃げるそぶりを見せない。
↓野菜などの植物を好んで食する
このように、先述した防衛本能が機能していないことがウェタの生存率を減らすことになっていることは確かであるが、人間が外来種を持ち込むこともウェタが減少する原因であることを忘れてはいけない。