Enochian alphabet1 天使文字とは、天使たちが使ったとされる文字!
ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットなど、人間が使用する言語は実に多種多様な文字で溢れ返っている。

全ての文字は人間が使うため、または使っているというのは当然であるとうに考えられているが、実は人間が使っていない文字が存在する(していた)。

それを天使文字といい、読んで字のごとく天使たちが使っていた文字とされている。

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天使文字が作られた理由は、人間たちの
「天使たちはどのような文字を使っているのだろうか」
という素朴な疑問から始まり、天使の存在を信じている宗教の影響が濃い地域でそれぞれ独自の文化に合わせる形で想像されてきたことである。
Enochian alphabet1 天使文字とは、天使たちが使ったとされる文字!
天使が存在した場合に使用するとされる言語は宗教や文化圏によって異なる考えが存在し、ユダヤ教ではヘブライ語、カトリック圏ではラテン語を、イスラム教ではアラビア語を話すと考えられている。

以上は天使が話す言葉としての言語であるが、書き言葉としての天使が使う文字はとても古くから伝わっている。

天使文字として世界共通のものが存在しているわけではなく、メソポタミアのくさび文字のようなものやヘブライ語に似ている文字など幅広く存在している。

文字の名称は天界文字、テーバン文字、マラキム文字など多くの名前が存在し、ユダヤ教において天使文字は目文字と呼ばれている。

では天使文字とは何のために存在したのだろうか。答えは人間が使うためである。

用途は単純で、一般的に使用されていない文字であるために暗号として使用したり、魔除けや呪文などで使用された。「天使ラジエルの書」と呼ばれる書物も原本は天使文字であったとされている。

ラジエルの書ではミカエルやガブリエルなどといった天使ごとに使用される文字が異なっている。
John Dee Ashmolean 415x500 天使文字とは、天使たちが使ったとされる文字!
16世紀のイギリス人錬金術師ジョン・ディーは天使からの言葉(エノク文字)を授かりその文字を記録している。

天使文字の多くは人工言語と考えられ、特別な地位の人間しか解読できないある種のステータスのような役割を果たしていたと考えられる。

また、世界中に残る天使文字の起源は判明していないものも多い。