3359573 63554 japanese yen the currency notes from japan 年金支給開始年齢が75歳になる可能性が浮上!年金構造の限界が見える。
多くの人の老後の生活資金となっている年金。

現在は原則として65歳から支給開始で、支給開始年齢を70歳まで引き上げる代わりに将来的に支給される年金額が42%増えるという制度があるのだが、その制度による支給年齢引き上げ幅を75歳に引き上げようとする動きを見せている。

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田村憲久厚生労働大臣は、支給開始年齢を70歳まで引き上げる代わりに将来的に支給される年金額が42%増えるという制度を将来的に75歳に引き上げようと検討中であることを明らかにした。

本来年金開始年齢は65歳なのだが、政府は年金の支給額を増やすことで老後の安定を保証するという名目で70歳からの支給開始を受け付けている。しかし、実際には膨れ上がった債務を返済するための猶予期間を取得すための理由付けのようなもので、以前から指摘されてきた年金構造の持続がもはや不可能になったことが浮き彫りになったという指摘が多かった。

支給開始年齢を任意ではあるものの75歳まで引き上げるということは、まさに年金構造が切羽詰っていることが浮き彫りになったと考えることが自然かもしれない。

そもそも年金制度を正常に維持(支払額よりも給付額が多くなるという意味)するには人口ピラミッドが三角形の形をしている必要があるのだが、現在の日本の人口ピラミッドは逆三角形の形をしていて、自ずと現役世代や若い世代から徴収できる額よりも大きな額が給付額となっていくので、運用によって多額の利益を上げ続けない限りは年金制度の維持が難しくなってくる。
640px Population pyramid of Japan 1945 svg 年金支給開始年齢が75歳になる可能性が浮上!年金構造の限界が見える。
japan population pyramid 2013 年金支給開始年齢が75歳になる可能性が浮上!年金構造の限界が見える。
これまで年金は100年間安全とされていたが、今の若い世代にとっては100年安心(笑)も同然で、国が保証している限りは破綻こそしないものの、支払額の大幅上昇に加え、支給開始年齢の引き上げや支給額そのものの減額なども加わる可能性も否定できない。あくまで形骸化した制度のみが残るようになってしまうということも考えられる。

今回はあくまでも任意による年金支給開始年齢引き上げであるが、その背景には今後の原則としての支給開始年齢引き上げに対する布石も存在すると見られ、今後の年金制度は一寸先が闇といった現状を浮き彫りにしているといえる。
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若い世代にとって年金は払い損になってしまうのだろうか。