太陽に存在する黒点は周期的に増減を繰り返し、その数や大きさは今の太陽の姿を我々に教えてくれる。
そんな黒点は太陽の状況だけでなく世界の経済動向を教えてくれる一面があるとされていることを知っているだろうか。
科学的に証明こそされていないものの非常に興味深い説だ。
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太陽の表面の温度は約600℃であるのに対して黒点の温度は4000℃とその差は2000℃にもなり、その温度差が低温部分を暗く見える原因となっている。
黒点はその大きさや量に変化があり、約10年~20年の周期で増減や拡大縮小を繰り返している。そしてその変化と世界の景気の動きが連動しているのではないかという説がある。一体何故そのような現象が起きているのかという理由は科学的に証明されていないのだが、バイオタイド理論のようなものと考えると分かりやすいかもしれない。
黒点の増減と景気(株価)の動向が連想する理由にはいくつかの説が存在する。
最も有力視されている説は、黒点の変化による太陽活動の変化が地球の気候に影響を与えるというものだ。
黒点が多い時には太陽の活動が活発になり農作物の収穫量が増え、その逆に黒点が少ない時には農作物の収穫量が減る。このような要因が黒点が多い時期は好景気を生み出すのではないかとされている。
別の説では太陽から放出される放射線や磁力線の増減が人間の心理に影響を及ぼすのではないかとされている。どうやら太陽から飛来する放射線や磁力が影響して人間の思考が楽観的になったり悲観的になったりといったサイクルになることで景気の変動に繋がるのではないかとされている。
人間の思考が楽観的になる時には好景気に、悲観的になる時には不景気になるといったところだ。
これらの説は推測の域を出ないものばかりで、黒点と景気の動向が関連しているという指摘に対する疑問や反論も多く、単なるこじつけや偶然であるという説も根強い。
実際に因果関係が証明されていないだけでなく一種の都市伝説的な位置づけだが、黒点と景気が無関係であるということが証明されていないことも事実である。