オーストラリアで大量のサメが駆除されたというニュースが報道された。
以前オーストラリア政府がサメの駆除に乗り出すことが判明して物議を醸したことがあったが、どうやら本腰を入れてサメの駆除に乗り出したようだ。
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これまでオーストラリアの海で人間がサメに襲われる事故が相次いで発生していた。そこで政府は人間に危害を加えることが多いとされるサメであるホホジロザメ・イタチザメ・メジロザメの内、体長3mを超えるホホジロザメとイタチザメに対して殺処分可能とする法律を制定した。
その結果、約50匹のイタチザメが捕獲され殺処分となった。
一連の出来事に対し、オーストラリア政府はサメの駆除による人命被害が減少する可能性が高いことを強調する一方、シーシェパードは殺処分されたイタチザメが人間を襲った個体とは無関係であると反発している(人間を襲った個体と異なるという根拠は不明)。
また、これまでの駆除でホホジロザメが捕獲されていない点も議論の的となる可能性がある(ホホジロザメの個体数が減少している可能性もある中で駆除対象としていることへの批判や、人間への被害を与えているサメはホホジロザメと考えられていることからイタチザメのみが捕獲されてもあまり意味が無いのではないかという点)。
日本国内の意見としては、クジラやイルカの捕獲を禁止しているにもかかわらず絶滅危惧種であるサメを駆除することを許可したオーストラリア政府のダブルスタンダードに対する批判の声が大きい。
海は人間の領域ではないという認識が必要だ。