どの時代にも人々は何気ない日常を過ごしているもので、そんな日々に新たな発見をすることは少ない。
仮に何か面白い新発見をした時にはどのような言葉が飛び出すのだろうか。
古代ギリシャには新発見の瞬間に飛び出した「エウレカ」という言葉が残っている。
スポンサードリンク
時のギリシャの王であったヒエロン2世という人物が神殿に献上するために黄金の王冠を作らせたのだが、完成した冠にはある疑惑が存在した。どうやら使用するはずだった金の一部が盗難に遭ってしまい、それを補うために銀を使用している(黄金と偽っている)のではないかというものだった。
ヒエロンは事の真相解明をアルキメデスに依頼、どのようにして黄金と銀の混じった金を見分けるべきか悩んでいた彼は偶然風呂に行き湯船に入った。その瞬間王の依頼を解決する方法が突如として浮かび、興奮したアルキメデスは
「エウレカ!」
と叫びながら走って帰って行ったという。
アルキメデスは同じ重さの金と銀を用意し、水を縁まで入れた容器の中にそれぞれを入れた。すると銀を入れた際に溢れだした水よりも金を入れた際に溢れだした水の量の方が少無いことが判明。後に王冠を同じように水に浸したときに溢れだした水の量が異様に多いことから純金ではなく銀が混じった王冠であることが明らかになった。
今でも新しい発見という意味を持っているエウレカ。日本ではあまり聞く機会が無いかもしれないこの言葉、意外にも身近な場所にエウレカという言葉を発する機会があるかもしれない。