500pxUrsus thibetanus ツキノワグマによる事故が増加。原因は人間による自然破壊か。
動物園でお馴染のツキノワグマは比較的おとなしいクマである。

雑食性ではあるものの、草木や果実を好んで食するようにどちらかというと植物よりの食生活だ。

しかし、実際に野生のツキノワグマに遭遇して安全化というとそうでもなく、近年ツキノワグマによる人間への被害件数は増加しているようで、その原因を生み出しているのも人間であると考えられている。

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環境省が発表したデータによると日本国内で2006年にツキノワグマによる被害件数は140件(死亡者含む)であった。

この事態を重く見た行政府は4000頭以上のツキノワグマを捕獲し、その結果2007年の被害件数は全国で44件と劇的に減少したのだが、2010年には再び被害件数が142件に増加した。
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ツキノワグマによる被害が増加している原因は諸説あるのだが、最も支持されている説は人間による環境破壊だとされている。

人間が環境を汚染することでツキノワグマの餌となる果実の量が若干減少し、他の餌を求めて人間が住む地域に降りてくることがあり、その際人間と遭遇して事故が発生しているというのだ。
131120 ツキノワグマによる事故が増加。原因は人間による自然破壊か。
現在日本には1万~2万頭のツキノワグマが生息しているとされ、環境省による絶滅危惧種に指定されている一方、有害駆除の対象となり年間1000頭が射殺されている。

動物保護団体による批判もあるが人間に危険が及んでいることも事実。
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人間によって棲家を奪われ人間によって数を減らしているツキノワグマ。しかし人間にとって危険な存在になる可能性も高く、難しい問題となっている。