現在から遡ること約40年前、1968年アメリカ・フロリダ州の沖に存在するビミニ島と島から1kmほど沖へ出た場所の海底で、長さ数百mにも及ぶ石で出来た壁が発見された。
そしてこの発見は、現在まで続くビミニ・ロード発見の引き金となる発見である。
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1968年の謎の石の壁が発見されて以降、この島周辺の海域では謎の遺跡のようなものが相次いで発見されるようになる。
タイル張りの床と思われるもの、ピラミッドに酷似した建物のようなもの、同心円状の柱の数々、そして4.5m四方の直方体の石や多面体の石が全長1.2kmに渡って並べられた場所、これが「ビミニ・ロード」である。
この人工物としか思えない形状は、失われたアトランティス大陸の一部なのではないかと発見当初から話題になっていた。
その理由は、20世紀の預言者こと
エドガー・ケイシーが
「アトランティス大陸に存在した神殿の一部は、海底に沈殿した泥の中から発見されるだろう。その場所はフロリダ、またはビミニ島周辺である」
というように、この遺跡の発見がアトランティスの一部なのではないかと解釈できる予言を残していたからだ。
さらにケイシーは、この発見がなされるのは1968年と言い当てているといった記録も残っている。
ならば、このビミニ・ロードこそが彼の予言するアトランティス大陸の一部ということになる。
現在、この遺跡のようなものの正体は厳密にはわかっていない。
大西洋の一部であったり、海に沈んでいるなど、伝説にあるアトランティス大陸の一部である可能性は一応捨てきれないだろう。
また科学的な見方としては、これらの地形の形状は自然が生み出したものであるという見解もある。
実際に、オーストラリアのタスマン半島にはビミニ・ロードと酷似した地形が存在する。
これらのことから、ビミニ・ロードは人工物でなく自然が生み出したものである可能性も高いかもしれないが、それは悪魔の証明のようなもので確固たる証拠もまた無いため、古代文明のロマンに浸るのもまた悪くない。