タバコが百害あって一利なしということは恐らくほとんどの人が知っている。また、喫煙者の中にもタバコは吸わない方がいいといった考えを持っている人が少なくない。
そんなタバコの害としては実に多くのものが知られているが、外見に現れる現象としてはスモーカーズフェイスと呼ばれる害があるとされてきた。
スポンサードリンク
今回CNNで報道されたところによると、アメリカのケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究チームが「タバコと老化」をテーマとした実験を行い、実際にタバコによって見た目が一層老化したように見えることが明らかになった。
研究チームは18~78歳の双子79組を対象として実験を行った(中には2人とも喫煙していた双子も含まれるが、現在が片方が禁煙している状態で実験をした)。
その結果、喫煙者が非喫煙者より老けて見える確率が57%、2人とも喫煙者の場合は、長く吸っている方が老けて見える確率が63%であったという。
画像元はコチラ
また、日焼け止めや飲酒などは見た目には影響を及ぼさないということも同時に判明した。
どうやらスモーカーズフェイスの説は正しかったという証明になったようだ。しかし、この実験のサンプル数は決して多くなく、結果が50%に近いこともまた事実である。ほぼ全員がタバコにより一層老けるのではなく、喫煙による老化のスピードにもそれなりの個人差が存在し、必ずしもタバコが老化に絡んでいるともいい切れない。
実際に上の写真を見てもあまり違いが無いように感じられる。これは同時に、スモーカーズフェイスのようにタバコの害が極端に見た目に表れることは少ないのではないかという可能性も含んでいる。
しかし、表面にたばこの害が表れないからといっても、体の中は双方で全く違うものになっていることを忘れてはいけないだろう。