世界で最も醜い生物、ブロブフィッシュ (ニュウドウカジカ)
イギリスに存在する醜い動物保存協会は、世界で最も見にくい生物にブロブフィッシュ (ニュウドウカジカ)が選ばれたと発表した。

世界で最も見にくい生物の実態とは。

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ブロブフィッシュ (ニュウドウカジカ)は英語名  blobfish といい、
ウラナイカジカ科に分類される深海魚で主にオーストラリアやタスマニア島からニュージーランドまでの海域の深海に生息している。
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大きさは30cm前後にまでなり餌を食べている姿は確認されていないが、海底に生息する甲殻類を捕食しているという説が一般的。
体の造りは筋肉がとても少なくそのほとんどが水よりも密度が少ないゼラチン状の物質で構成されていて、これによって泳ぐことなく海底面から体をわずかに浮かせることができるため、筋肉やそれらを動かすエネルギーを節約することで不毛の深海という環境に適応できるようになったと考えられている。

ウラナイカジカ科の生物は世界中の海に分布し、海底を主な住処としている。
生息している水深の範囲は非常に広域で、浅い場所に生息しているものもいれば、ブロブフィッシュのように水深2800mに生息しているものまで様々である。

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ブロブフィッシュはトロール網で捕獲される魚で、まだ調査が進んでいないために正確な個体数は把握されていないが、不毛の地に生息する深海魚という特性上その数は決して多くないと考えられており、科学者の間では
「ブロブフィッシュが深海でのトロール網漁で絶滅危惧種になるかもしれない」
と懸念を抱く者もいる。