250px Heteropoda venatoria アシダカグモ!人間にとっては正義の味方!Gにとっては恐怖の軍曹!
アシダカグモと聞いてすぐにイメージが浮かぶ人は少ない。

実際にアシダカグモの知らないし見たことが無いという人が大多数だろう。

しかし、そんなアシダカグモは我々人類にとって強い味方なのだ。あまり表に出ることなく我々に利益を与えてくれる、まさにヒーローといって差し支えないだろう。

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Heteropoda venatoria アシダカグモ!人間にとっては正義の味方!Gにとっては恐怖の軍曹!
アシダカグモはインド原産で、全世界の熱帯・亜熱帯・温帯地域に広く分布している。日本では1878年(明治11年)に日本で初めて存在が報告され、主に人家に住み着く巨大(手のひらサイズで日本最大)なクモである。

一説によると、明治時代に鎖国が解除され貿易が活発になった際に、外国からの船に紛れて日本に上陸したと考えられている。
IMGP2601 800 アシダカグモ!人間にとっては正義の味方!Gにとっては恐怖の軍曹!
温暖な気候に適しているため、気温の低い地域では見かけることは少なく、日本では福島県より南側の地域(九州や四国を含む)に分布している。

そしてこのクモがヒーローである理由は
ゴキブリを捕食する
からである。

アシダカグモはゴキブリにとってまさに天敵であり、ゴキブリを見つけると自ら飛びかかって捕食する。さらに、獲物を捕食している最中に新たな獲物が通ると、標的を新たな獲物に定める(ゴキブリ以外にも、小さなネズミやカエル、昆虫などを捕食する)。

アシダカグモが家にいれば半年でゴキブリが全滅するとされて、1日で20匹のゴキブリを捕食した例も報告されている。

この食性から、アシダカグモは狩りが好きでゴキブリをいたぶっているとされることが多いが、実際はより多くの獲物を確保しておくために備わった本能であると考えられている。

ちなみに、アシダカグモに捕食されたゴキブリの死骸や破片はクモの持つ抗菌作用がある液体を注入されているため、病源菌が繁殖するなどといったことがない。
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人間に対して無害であることもアシダカグモがヒーローである大きな理由だ。

ゴキブリを捕食する生物はアシダカグモ以外ではムカデとネズミが有名だが、ムカデは人に噛み付くなどの被害が、ネズミは糞や電気コードをかじるなどの被害があるのに対して、アシダカグモは非常に臆病なため人間の足音を聞くと逃げ出すため人の前に姿を現すことは珍しい。

このアシダカグモをゴキブリ対策として購入しようとする人は少なくないが、実際にはほとんど販売されていない。また、購入できたとしても家に放した場合にゴキブリを殲滅したら獲物を求めて他の家へ移動するために、場合によっては近所迷惑となるのでお勧めできない。
591px Ashidakagumo3768 493x500 アシダカグモ!人間にとっては正義の味方!Gにとっては恐怖の軍曹!
アシダカグモ自身の天敵となるのはヘビやその他、自身より大型の動物である。