現在知られている世界最古の文明は紀元前3500年にシュメール人が生み出したものであるとされている。
しかし、こんな定説を覆すかもしれない遺跡がインド北部、カンベイ湾の海底に眠っているのだ。
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この遺跡が世界最古の文明であるという可能性が指摘されたのは2001年のことである。
インド国立海洋技術研究所のチームがインドの北東部に存在するカンベイ湾の海底にて地形調査を実施した結果、深さ40mの地点に古代都市の痕跡のようなものが確認された。
この都市はかつて川が流れていた場所の両岸に幅3km長さ9kmの広さで広がっていて、神殿のような建物、住宅街、大浴場、堤防、大通りが存在していたことが判明。
そして人間の歯までもが発見され、同時に発見された木材や周辺のサンゴを年代測定した結果、紀元前7500年前のものということが明らかになったのだ。
この年代の判明は多くの専門家たちの頭を悩ませることになった。
理由はこれまで人類最古の文明とされてきたものは紀元前3500年にシュメール人が生み出した文明であると考えられているからだ。
さらに年代調査結果の正確さを裏付けるものとして、海底都市周辺の地質調査の結果この地域が海上に存在していたのは紀元前5000年より前であることも判明。
仮にそれ以降に都市が出来たと仮定した場合、当時の人間が海底に都市を建造したことになってしまうため、やはり紀元前5000年以前に繁栄した文明が存在したと考えるのが妥当だろう。
これ以上の詳細は現在判明していないが、間もなく世界最古の文明発祥の地を訂正しなければならない日が来るかもしれない。
レムリア