COPDという病気を知っているだろうか。最近になって多くの場で耳にする機会が多くなったこの病気は主に喫煙(タバコ)が原因で発症する。
1965年には85%を超えていた日本の喫煙率が、現在から2020年以降になって多くの人々を苦しめる結果となる可能性があるという。
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COPD正式名称は慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)で、これまでは個別の病気であった肺気腫(肺胞壁が破壊されるもの)と慢性気管支炎(痰や咳が2年以上連続し、毎年3ヶ月以上継続するもの)の2つの病気を統合して新たな病気として位置づけられたものである。ちなみに1度破壊された肺胞は2度と再生することは無く、それこそがCOPDの最も厄介な点である。
↓黒い部分が壊れた肺
症状を簡単に説明すると、肺の機能が著しく低下して息切れをおこしやすくなる。
これは坂道を軽く歩いた時などに息切れしやすくなる症状から始まり、最終的にはそれらの息切れした状態が慢性的に継続するものである。
その他にも咳・痰が止まらなくなってしまうなどの症状がみられる。
別名タバコ病といわれるこの病気は日本での死亡原因第9位であり、患者は1700万人を超えている。2020年には癌と心臓病に次ぐ死因となる可能性が指摘され、もはや国民病となる可能性が指摘されている。
これまでは治療不可能な病気とされていたが、最近はある程度症状を改善できることが知られている。病院での治療の他ウォーキングやジョギングなどといった生活習慣を見直すことで治療が進められていく。しかし完治することは無いため1度発症すれば死ぬまで病気と付き合っていくことになる。
先述したようにCOPDはタバコが主な原因とされ、実に患者の90%が喫煙者であるだけでなく、他にも大気汚染等が原因で発症する(非喫煙者でも稀に発症することがある)。
根本的な治療法としては最初に禁煙することから始まる。喫煙者の中には本数を減らしたり銘柄を変えようとする人もいるが、絶対的な禁煙以外に治療方法は無い。少しでも発症する可能性を減らしたければすぐに完全禁煙する以外にはない。
日本は世界的にみて喫煙率が高かった(80%以上)ため、その反動がこの時代になって表れたと考えられる。
