日本人におなじみの観光地ハワイ。
そんなハワイでも特に観光客が多く訪れるオアフ島の沖の海底700mの地点から旧日本軍が使用していた潜水艦が発見された。
オアフ島周辺では2005年にも他の潜水艦が海底から発見されている。
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どうやら潜水艦自体は2013年に時点で8月の時点で発見されていたが、正体が判明していなかったために発表が遅れていた。
潜水艦が沈んでいたということで戦時中にアメリカ軍によって激戦の末沈められたものであると勘違いしてしまう人もいると思うが、この潜水艦は太平洋戦争末期に開発されて真珠湾攻撃には参加していない。
ならば何故こんな場所で発見されたかというと、それは戦後アメリカによって日本軍が武装解除された際にアメリカ軍に渡った伊四〇〇型であるが、戦後の冷戦時代にアメリカとソ連の間で様々な情報戦が繰り広げられ、その際にソ連側にアメリカ軍が持つ伊四〇〇型の情報がソ連側に流出することを恐れたアメリカの意向で意図的に海に沈められたと見られている。
伊四〇〇型は当時としては規格外の性能を有していた潜水艦で、接収される際にアメリカ軍を驚かせた。
全長127mと巨大なだけでなく、日本を出発して地球上のあらゆる場所へ到達して帰還することが出来る航行能力を有し(その間燃料補給無し)、戦後のアメリカ潜水艦は伊四〇〇型に酷似した(ほぼ模倣した)ミサイル搭載型の潜水艦に行きついたほどに画期的なコンセプトの下に設計されていた。
ちなみに艦内に3機の航空機を搭載した事実上の潜水空母としての役割もある。
戦争末期の潜水艦であったために戦歴は無い。
ハワイだけでなくアメリカの管理下にある海域には同じく戦後アメリカが接収した日本軍の遺物が眠っているのだ。