fe8ac754 新種コウモリ発見。チューバッカコウモリ!
新種の生物が発見された!
と聞けば誰でも心躍るものがある。

アフリカのモザンビークにて
4月~5月にかけて行われた調査で
数多くの新種の生物が発見されたという。

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「スター・ウォーズ」の登場キャラクターに似た「チューバッカ・コウモリ」や、
敵から身を守るために強烈な悪臭を放つ昆虫、
平面では歩くことも立つこともできないアリ、跳ねずに走るカエル。
そんな珍しい生物たちが、アフリカ南東部モザンビークのゴロンゴーザ国立公園に豊富に生息しているのが見つかった。

国内外の科学者15人で組織する調査団は4月中旬から約1カ月かけて、
同公園内に生息する野生生物について初の本格調査を実施。
新種やモザンビークで初めて確認された種を含め、
約1200種の動植物を発見した。

同地に間もなく開設される生物多様性研究所の所長は、
「ゴロンゴーザ国立公園で生息が確認された種の数は、
少なくとも2倍、恐らくは3倍近くに増えた」と話す。

調査団は鳥類182種のほか、昆虫では、キリギリスの新種や1800年代を最後に目撃情報が途絶えていたキリギリスの仲間をはじめ、アリ100種以上、カブトムシ数百種を発見。哺乳類はハネジネズミの仲間を含む54種、爬虫類47種、カエルの仲間33種、植物は320種以上が確認された。

この中には、その姿から「チューバッカ・コウモリ」という愛称が付けられたコウモリや、新種とみられる銀色と黒のカエルなどが含まれる。

ゴロンゴーザ国立公園はかつて、バッファローやライオン、ゾウ、カバなどが豊富に生息するアフリカ屈指の野生生物の宝庫だった。
しかし1970年代半ばから92年まで続いた内戦で同公園も戦場と化し、何千頭という生物が殺されて、絶滅に近い状態に追い込まれた。

米ハーバード大学の研究者によると、
内戦前に1万4000頭いたアフリカンバッファローは約100頭に減り、
ライオンは2000頭から30頭へ、
ゾウは2500頭から200頭へと激減したという。

しかし、米国のIT起業家グレッグ・カー氏が2008年にモザンビーク政府と20年契約を結んでゴロンゴーザ再生プロジェクトに着手。
今回の生態調査も再生に向けた取り組みの一環として実施された。
CNNニュースより
チューバッカコウモリ
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詳しい生態は調査中

チューバッカ
Chewbacca3 新種コウモリ発見。チューバッカコウモリ!知らない人はいないと思うのでチューバッカの説明は省略。

新種の発見が相次いだモザンビークはアフリカ南東部にある。
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550px Mozambique %28orthographic projection%29.svg 新種コウモリ発見。チューバッカコウモリ!
モザンビークは1976年~1992年までの長い間内戦をしていた。

・内戦の影響による治安の悪化
・環境面での過酷さ

これらの要因で研究調査が行われていなかった
悪い意味でのフロンティア(未開の地)だった。

今後調査を続ければさらに新種の生物が発見できるだろう。

新種生物についての補足

新種の発見という言葉は聞こえがいいが、
我々がついつい思ってしまう
新種の発見=発見(目撃含む)
という考え方は少し違っている。

新種とは
・生態
・色
・形態
・DNA
・体中の各器官の構造
などを調査することによって、
これまでに発見された記録(実質的には調査された記録でもある)
が無い場合に認定されるものである。

少し考えれば当然のことだが、
新種=まだ人間が調査していない生物であり、
決して新たに誕生した生物というわけではない(中にはいるかもしれない)。

確かに新種の発見は凄いことであるが、
実は毎日のように新種の生物は発見されている

ちなみにアマゾンの森の中に無数にいる虫たちはそのほとんどに名前が無い
823fde6b 新種コウモリ発見。チューバッカコウモリ!
生物が多様なあまりいくら調査してもきりがなく、
調査の度に新たな生物が発見されるからである。

つまり、
新種かと聞かれれば新発見という意味での新種であり、
新しく誕生したという意味の新種でないのである

世界中で毎日のように発見されている新種の生物。

もしかしたら身近に潜んでいるかもしれない。
そう考えるのもロマンだ。