PICKH20130823 A0026000100600005 l 沖縄でサンゴの白化が拡大!半数以上のサンゴが白化してしまった場所も…
沖縄でサンゴの白化現象が広がり
深刻な問題となっている。

沖縄美ら島財団は、
「海洋博公園の周辺海域で深刻なサンゴの白化があった」
と発表。

また、場所によっては半分以上のサンゴが白化してしまっている場所もあるという。

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沖縄タイムズによると

部町の沖縄美ら島財団は21日、海洋博公園の周辺海域で深刻なサンゴの白化を確認したと発表した。生息するサンゴの50%以上が白化している場所もあるという。同財団は1988年から同海域で調査を続けているが、「例年にない大規模な白化が起きている可能性がある」とみている。

同財団は沖合へ範囲を広げ、本格的な調査を実施する予定。「浅い海域だけではなく、外海でも白化が進んでいれば、より深刻な状況になる。詳しく調べたい」としている。

15、16の両日、沖縄美ら海水族館から町備瀬までの沖合100メートル以内、水深1~2メートルのイノー(礁地)で、調査員3人が目視調査した。白化が確認されたのはハナヤサイサンゴ、コモンサンゴ、ミドリイシ、ハマサンゴなど計11属で、同海域で生息するサンゴの約3分の2にあたる。

今年6月の調査では目立った白化はなかった。調査を担当した同財団総合研究センターの山本広美主任は「夏になると、色の薄いサンゴを見かけることはあるが、今回は真っ白になっていた。この10年では珍しい。ハマサンゴの大きな群体も白化しており、驚いた」と語った。

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黄色部分が沖縄県国頭郡本部町(もとぶちょう)である。

サンゴの白化とは

サンゴは海水温が30度を越すと、
褐虫藻が宿主であるサンゴの外に排出される
(褐虫藻は高温に耐えられないため)ことによって、
それまで褐虫藻から補給したエネルギーが接種できなくなってしまう。
それが長期間続くとサンゴは死滅する。
この被害が顕著であった1998年と2007年はマスコミからも大きく取り上げられ、サンゴの危機が全国に報じられた。

この海水温上昇の原因は地球温暖化が関係しているとされているが、
1998年と2007年は東南アジアからフィリピンの東沖の海水温が上昇するエルニーニョ現象が発生しており、
八重山諸島近海の海水温も平年より高い状態であり、
30度を越す海域も例年以上に広かったことも原因として挙げられている。

CoralBleaching 沖縄でサンゴの白化が拡大!半数以上のサンゴが白化してしまった場所も…
左が褐虫藻が付いた正常なサンゴ
右が褐虫藻がいない白化したサンゴ

サンゴは1度でも白化すると戻らないと思われがちだが、
実際には長期間にわたって高い海水温の状態が続き、
褐虫藻が長期間サンゴから離れることによって白化するので、
海水温が元に戻ればそれに伴て褐虫藻もサンゴも元に戻る。
ただし早いうちに海水温が元に戻る必要がある

原因である海水温の上昇は地球温暖化とも関係があると言われている。

サンゴの白化は、人間や地球環境に対するシグナルかもしれない。

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白化したサンゴ