広大なキャベツ畑の中をモンシロチョウが飛び回っている光景。
北海道の暖かい季節をイメージするとそのような光景が浮かぶ人が多いのではないだろうか。確かにこれまでの北海道ではそのような光景が広がっていたのだが、最近になってそれら昆虫たちの姿が減っているという報告がある。
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シオカラトンボは1994~1998年にかけてと2003年~2013年にかけて、モンシロチョウは21世紀に入ってから9年間も観測されていない。
原因は観測所周辺の都市化が進んだことによる生息数の減少と見られ、あくまで生息域の変化によって極端な観測結果が出たとする一方、本来は北海道にいなかった外来生物による影響も排除できないとされている。
仮に前者が原因だった場合、原生生物がその棲家を追いやられて生息域を変えることによりその数を減らす懸念だけでなく、生息域が変わった場合にはその場所に本来生息していた生物と共存できる保証が無い。後者の場合には環境の改善だけでは対処できない可能性も高い。
今後北海道でモンシロチョウが飛び回る光景を見ることは難しくなるかもしれない。そしてその原因は人間である可能性が高い。北海道でモンシロチョウが見れたらラッキーなんていうことになるのだろうか。