関東地方、特に東京とその周辺の平野部ではあまり雪が降らない。
実際に少しでも雪が降るとインフラが麻痺することがあるように、あまり雪に対する耐性が無いこともあるが、これまでは積雪自体が珍しいものであったためにあまり問題になっていなかった。
しかし、今後東京やその周辺での積雪が増えるとしたらどうだろうか。そして既にその脅威は迫っているかもしれないのだ。
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大雪の被害は東京だけでなく、山梨県甲府市では114cm、群馬県前橋市では73cmの積雪があり、気象庁はこの大雪を30年に1度の異常気象と発表した。これまで大雪とは無縁と考えられてきた太平洋側の地域でも大雪に対する準備が必要ではないかと改めて考えられるようになった。
気象庁の発表通りに30年に1度の異常気象ならば、今後約30年は同様の現象は発生しない可能性が高いのだが、それには懐疑的な意見がある。大雪の原因の1つが地球温暖化だとされているからだ。
関東平野等の太平洋側の地域であまり雪が降らない理由は西高東低と呼ばれる冬の気圧配置の影響だ。西(大陸側)から吹き付ける冷たい風は日本海で水分を含んで山脈にぶつかり、日本海側に雨を降らせる。そして水分を失って乾燥した空気が関東平野に到達して湿度の低い冬が訪れる。
これが関東の冬のメカニズムなのだが、2月の大雪では南からの低気圧が台風のように本州上空を通過したことが原因でありだった。これは温暖化の影響によって台風やそれに近い低気圧が増加することで大雪を含む異常気象の頻度も増えることを表している。
東京周辺での大雪は30年に1度ではなくなってきているのかもしれない。
[…] 麻痺することが多い。url: http://takashi1016.com/snow-13621 […]