IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は地球温暖化に関する報告書をまとめ、今後の気温上昇幅によっては世界的な食糧危機が発生する可能性を指摘した。
また危機的状況になると予測される気温は現在よりも4℃程高い気温となるようで、その気温上昇が訪れるのは今世紀末となる見込みだという。
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仮に食料の生産地となっている地域で平均気温が2℃上昇した場合には気温上昇による豊作よりも収穫量減少という影響が大きくなるとみられ、4℃上昇した場合には大きな環境の変化から既存の農業は大きな打撃を受け、世界的な食糧不足となる懸念があるという。
現在と同じペースでCO2が増加していった場合、21世紀末には地球の平均気温が4.8℃上昇する可能性があることもまとめて発表された。同時に世界的な水不足となる可能性も懸念されている。
中国などでは早くもその時代に備えて海外(日本含む)の水源の権利を買いあさる動きを見せている。
懸念されている食糧不足や水不足が起きるとされる時期は我々の感覚からするとはるか未来の話である。また今を生きることに精一杯である多くの人々にはそれ程先のことを考えている余裕も無いかもしれない。
実感がわかない問題に対する行動は予想以上に難しいだろう。