昆虫の恋愛事情に新たな研究結果が登場した。
これまで、昆虫のような生物は人間と違い、純粋に強い雄が雌と交尾する機会が多いとされてきたのだが、岡山大学の研究によると、純粋に強い雄よりも求愛行動が多い雄の方が雌と交尾する機会が多いことが明らかになったという。
我々人間にも心当たりのある興味深い結果かもしれない。
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昆虫は本能のままに生きていると考えられてきたため、雌が交尾の相手として純粋に強い雄よりも求愛行動の頻度を重視しているという点は我々人間にも似通っていると考えられるだろう。
人間の場合に当てはめると、我々の周辺では純粋に身長が高く筋肉質な男性よりも積極的に女性に対して多くのアプローチをかけている男性の方が女性と交際している場合が多いのではないだろうか。
この原因はそれぞれ生物の周辺環境が関係していると見られ、食料等が十分な環境下で生存可能性が高い場合には強い雄よりも求愛行動に優れる雄を選択し、より過酷な環境下で強い子孫を残すことが至上命題となっている場合にはそれなりに強い雄と交尾するという可能性が高い。
実際に人間社会を見てみると、アフリカ等の過酷な環境に位置する途上国では一夫多妻制のような制度が残っているのに対し、先進国のように比較的生活環境が整っている国では女性に対して積極的にアプローチした男性が恋愛に恵まれる機会が多い。
全ての昆虫が上記のような行動を取るかどうかは判明していないが、人間と昆虫は思いのほか似通っている部分があるかもしれない。