海水浴の際には離岸流や水温等の事柄に注しなければいけないが、中でも最も人間にとって回避しがたいアクシデントといえば生物による奇襲だろう。
サメやクラゲはもちろんであるが、近頃は日本近海でヒョウモンダコという猛毒を持つタコが目撃されている。
このタコに咬まれた場合、最悪の場合には死に至ることがある。
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タコといえば敵に襲われると墨を吐いて逃げる光景を思い浮かべる人が多いかもしれないが、ヒョウモンダコは体内で墨を生成する器官が退化していて、その代わりにテトロドトキシン(フグの毒と同じもの)を生成している。
大きさは10cm程とあまり大きくなく、岩礁地帯に生息していることもありその姿を発見することは中々難しい。そのため今でも毎年ヒョウモンダコによって噛まれたことが原因の中毒死が報告されている。
咬まれれば呼吸困難に陥った後に最悪の場合死に至る。運が良ければ(注入された毒が少なかった場合)ほとんど症状が出ない場合もあるが、心肺停止に陥って生死を彷徨うことも珍しくない。
現在は島根県や愛媛県でもその姿が確認されていて、日本各地でヒョウモンダコに注意する時代がやって来るのは時間の問題となるだろう。注意すべきは小さな子供で、ヒョウモンダコの体が変色した際に興味本位で触ってしまうことが考えられる。海水浴では最も注意したい。
ヒョウモンダコを見つけたら絶対に近寄らないようにしよう。