ベルウィッチ・ケイブ、呪われた洞窟。

アメリカに存在する魔女に呪われた地、ベルウィッチ・ケイブ。

魔女といっても、魔女という存在が人々にとって身近であった中世時代にルーツを持つ場所ではなく、日本でいうところの曰く付き心霊スポットのような場所である。

テネシー州のロバートソン群にはアメリカ有数の呪われた心霊スポット、ジョン・ベル・ファームが存在する。どうやら周辺にいくつかの洞窟が点在しその中が最も危険なスポットとなっているらしい。

ファームという名前からもわかるようにこの場所は農場として運営されていたのだが、1817年に起きたポルターガイスト現象によって突如として呪いのスポットとして知られるようになった。

霊媒師が霊媒を行ったところ、ケイト・バッツと名乗る女性の霊が一連の現象を引き起こしていたことが明らかになったという。彼女はかつて近隣住民から魔女として忌み嫌われていた人物であった。またファーム周辺の洞窟には魔女たちが集まって怪しげな儀式を行っていたという伝承も残っている。

霊媒の効果も無く、家主のジョンは高熱に襲われた際にケイトの悪霊に睡眠を妨げられて衰弱死してしまい、彼の遺体が埋葬される際には洞窟内に女性の笑い声が響いたとされている。

この事件以降、洞窟周辺の地域はベルウィッチ・ケイブと呼ばれるようになり呪いのスポットとして広がっていくことになる。

ちなみにベル家の後に湖と地域の所有者となった者達も、同じくポルターガイスト現象に襲われただけでなく実際に幽霊の姿を目撃している。そんなこともあってか現在洞窟とその周辺は立ち入り禁止となっているのだが、好奇心に駆られた人々が訪れることも多く、今でも多くの心霊現象(突如としてづ通に襲われた後に女の声を聞く)が報告されている。

今も魔女の呪いが残るとされているこの場所、テネシー州に立ち寄った際には訪れてみてはいかがだろうか。