近年の新興国の発展に伴い、改めて世界的な問題となっている大気の汚染。
以前から人間に対する有害性が指摘され、実際に大気汚染が原因の死者が報告されている地域もある。
このたび、WHO(世界保健機関)が重い腰を上げ大気汚染の危険性を発表した。
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調査を実施したのはWHOの関連機関である国際癌研究機関IARC(発癌メカニズムの解明、原因特定による発癌頻度の抑制を目指す国際機関)は、「空気が発癌性物質で汚染され続けている。大気汚染の原因である物質は発癌性物質だからである」として、大気汚染が確実に世界中で広がり、今後多くの場所で深刻な影響を及ぼすようになるだろうと警鐘を鳴らした。
大気汚染の主な原因は、人間が排出する工場や車の排気ガスでこれまでにも先進国では大気汚染の被害を受けた経験がある。現在問題になっている大気汚染は主に新興国の排出する排気ガスが原因となっている。
先進国の大気汚染と新興国の大気汚染の決定的な違いは人口や施設規模の違いによる被害者の相対的な増加や、経済発展を優先するあまり環境対策がおろそかになっている現状である。
大気汚染によって発生する癌は主に肺癌で(その他多くの癌の引き金ともなる)、例えば中国などでは北京に1日滞在すればたばこを1箱吸っているのと同じ化学物質を吸引することになるなど、大気汚染が深刻な場所は天然の自動喫煙所と化している。
濃いオレンジに近づくほどはいがんでの死者数が多い国になる
ちなみに肺癌の症状は、発熱・食欲不振・衰弱・体重の減少・頭痛・嘔吐・めまい・複視(物が二重に見える)・脳神経麻痺・四肢脱力・体中の麻痺などである。