ハイイロゴケグモ。日本にやって来た危険外来種。

日本各地で外来種の動物が繁殖して被害を拡大させている。

外来種と聞いて連想される生物には哺乳類や爬虫類が多いが、実はクモの中にも日本にとって脅威となっている外来種が存在する。

名前をハイイロゴケグモ、セアカゴケグモと似た名前を持つクモだ。

ハイイロゴケグモはオーストラリア・中央アメリカ・南アメリカや太平洋の島々の亜熱帯地域原産のクモで、日本には貨物船と共に流入したと考えられている。

1995年に神奈川県で生息を確認されてから東京・愛知・大阪・福岡・沖縄など各都市に生息域を広げている(貨物の最終地点は各都市であるのでその地域に棲みついた)。

日本での生息場所は主に都市部の建築物周辺や自販機の下等で、一部自治体では正装の際に軍手を着用するように指導している場合もある。軍手をする理由はハイイロゴケグモがa-ラトロキシンという神経毒を持っているからだ。

仮にハイイロゴケグモに咬まれてしまった場合、激しい痛みや嘔吐といった症状が表れ、最悪の場合には筋肉の麻痺といった症状に襲われることもある。

日本ではハイイロゴケグモが危険生物という認識が広がっておらず、セアカゴケグモ等の影に隠れてあまりその名前を知られていない。

今後大量発生する可能性もあり、頭の片隅にその存在を認識しておいて損は無いだろう。