impact 隕石と落雷、人間は隕石で死ぬ確率の方が高い!隕石と落雷によって人が死亡する確率はどちらが高いと思いますか?

このように聞かれた場合、大多数の人ほぼ間違いなく
落雷によって死ぬ確率の方が高い
と答えるだろう。

しかし、実際は隕石によって死亡する確率の方が高いのだ

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多くの人はニュースなどで落雷で人が亡くなったという情報を聞くだろう。実際に落雷による死亡事故は多く、日本での年平均被害者数は20人、そのうち死者数は13.8人である。

一方で、隕石による死者は統計上データが無い。
(一応1674年にスウェーデンにて2人の航海士が隕石で死んでいるという話や、1677年にイタリア・トルトーナにて修道士が隕石と思われるものに当たって死んだという記録が存在する)

現在まで隕石によって人間が被った被害は数えるほどしか報告が無く、
実際に隕石が人間に直撃した事例こそあっても、どの事例でも死者は出ていない。

実際に隕石が人間に当たった事例

・1954年 アメリカ・アラバマ州にてアン・エリザベス・ホッジス(34歳)に隕石が直撃した。女性は左尻と左腕にひどい打撲を負ったが命に別条はなく、後にこの隕石はホッジス隕石と名づけられた。このホッジス隕石は人間に当たって負傷させた確実な記録が残る唯一の隕石である。

・1992年 ウガンダに落ちたとされるムバレ隕石。3gほどの小さな隕石の破片が少年に当たったが、隕石が落下中に木に当たって勢いが落ちてから少年に当たったため負傷は発生しなかった。

・2009年 ドイツ・エッセンに住む14歳の少年が、登校途中に豆粒ほどの大きさで明るい光を放った隕石が少年の腕をかすめて長いやけどの跡を作り、アスファルトの地面に衝突して足の大きさほどのクレーターができた。

・2012年 ロシア チェリャビンスクで、隕石の破片の1つが52歳の女性に衝突し、頸椎を骨折する怪我を負っている。(この隕石は多くの被害をもたらしたが、人間に隕石が直撃したのはこの1人であり、実際の負傷者は1491人の重軽傷者)

隕石による死者は報告されいないにも関わらず、何故隕石によって死亡する確率は落雷によって死亡する確率よりも高いというのだろうか。

落雷による被害では年間平均で200万人に1人が命を落としているが(死亡率は200万分の1)、それに対し隕石による被害はどうなのだろうか。

計算方法はとてもシンプルであり、
(前提として、地球規模の大量絶滅をもたらす隕石は約1億年に1回)

上記の前提に人間が70~80歳まで生きたとすると、125万世代~144万世代に1度人類は隕石によって絶滅するといえる(100000000÷80~70)。
つまり、今までの全人類の全世代合計で計算すると125万人~144万人に1人が隕石によって死亡すると考えられるのだ(死亡率は125~144分の1)。

つまり、隕石によるあまりにも大きな被害によって、平均した場合の死亡率が跳ね上がるということ。

人間が落雷で死ぬ確率は200万分の1とされている(言い換えれば200万世代に1度人類は落雷によって絶滅する)。

これに対し隕石で死亡する確率は約125~144万分の1となるので、
隕石で死ぬ確率は落雷で死ぬ確率よりもはるかに高く、約2倍近くあり、
隕石の方が落雷よりもはるかに危険といえるのだ。

640px Chelyabinsk meteor trace 15 02 2013 隕石と落雷、人間は隕石で死ぬ確率の方が高い!

豆知識

ちなみに海で落雷により死亡する確率は、サメに襲われて死亡する確率よりも高いとされている。

つまり危険性を単純に数字で考えた場合、
隕石>落雷>サメ
ということになるのだ。