2014年6月24日、東京都三鷹市や調布市周辺では、夏の訪れを感じる時期にであるはずなのに地面一体が氷に覆われるという異様な出来事が起きた。
氷に覆われているという表現は少し大袈裟に聞こえるかもしれないが、実際に地面は氷に覆われたような光景であった。
その理由は寒波による路面凍結ではなく1~2cmの雹が降り積もったからだ。
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夏に票が降り積もって冬のような景色になるという珍しい現象はなぜ起きたのだろうか。
通常、雹は夕立やゲリラ豪雨を引き起こす積乱雲の中で生み出される。最初は小さい氷の粒が積乱雲内の上昇気流に乗って上空へと運ばれ、上空から落下する際に表面を溶かしながら動き、再び上昇気流に乗って上空へと運ばれるサイクルを繰り返しているうちに他の水や氷が付着してさらに大きな氷の塊に成長した存在が雹だ。
そして上昇気流では保てない重さに成長したし強い下降気流が発生したりした場合に地上へと落下して来る。
6月24日の関東上空では氷点下の空気が存在する一方で地表は暑い空気に覆われていた。この温度差が強い上昇気流を生み出す要因となり、上記の理由で雹が発生するのに他にない好条件になった。
夏には暑さによる被害が懸念されているが、上空の気流が不安定になると思わぬ災害がやって来る。