日本人だけでなく世界中の人々の必需品となっているアルコール。
元々体に悪いことが知られていて、酔いによる二次被害だけでなく過度な飲酒は体そのものを悪くすることは周知の事実だ。
WHO(世界保健機関)はそんなアルコールに関する興味深いデータを発表した。
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もちろんアルコールが体に悪影響を及ぼすことも多く、WHOが新たに発表したデータによると、世界中では10秒に1人の割合でアルコールに関係した病気や事故によって命を落としているという。これは年間330万人が命を落としていることを例えた数字である。世界中の死亡原因の約6%を占め、HIVや戦争等よりも多くの死者を出していることを考慮すると、今後さらに大きな社会問題となる可能性が高い。
また、WHOは世界の飲酒人口は増加の一途を辿ることも警告している。
アルコール摂取が引き金となる病気は脂肪肝・アルコール性肝炎・肝繊維症・肝硬変・アルコール依存症と様々で、それらが原因となって新たな病気を発症する場合も多く、泥酔状態での事故に繋がることもある等、アルコールはお世辞にも人間にとってプラスになると表現することは難しい(酔った状態とは脳が麻痺していると考えると適度な飲酒も考え物である)。
ちなみに日本では何故だか「酒は百薬の長」という言葉が独り歩きし、その言葉を根拠としてアルコール摂取の理由付けをしている人が実に多いのだが、本来その言葉には「されど万病の元」という言葉が続くことはあまり知られていない。
酒は百薬の長、されど万病の元。
今後この言葉が大切になって来る時代になるだろう。