人類に残された最後の秘境とされる南極。そこへ向かうための航路上に超巨大な氷山が迫っていることが、イギリスのサウサンプトン大学の研究チームにより発表された。
さらに驚くべきことはその氷山の大きさであり、なんとシンガポールの国土と同じサイズである。
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その当時から亀裂によって氷が分離し、後に巨大な氷山ができるのではないかと懸念されていた。
そして2013年の7月に巨大氷山の亀裂から分離した氷山が南極の海に流れ出したのだ。
その氷山の大きさは700平方キロメートルで、ニューヨークのマンハッタンやシンガポールの国土とほぼ同じの巨大氷山であった。
この氷山は南極に存在するパインアイランド氷河という巨大な氷河地帯から分離して海に流れ出した氷山である。
一般的に、氷山が海に流れ出しても溶けてしまうことか多いのだが、このサイズになると溶けきらずに外洋に流れていくことが懸念されていた。
どうやらこのサイズの氷山が出現することは珍しいことではなく、2年に1度の割合で出現しているという。
今回話題となっている氷山もそのようなものの1つである。
これまでは南極海各地に存在する海氷の影響でパインアイランド氷河周辺を漂っていたが、冬が終わり海氷の一部が溶けることで氷山が移動するスペースが生まれ、その結果として外洋に向かって動き出したという。
このままでは国際航路付近に到達する可能性があり、南極への航海に影響が出ると見られていると同時に巨大な氷山が出現するペースが速くなっている可能性も指摘されている。
また、氷山と船という単語からタイタニックの悲劇を招いた氷山を連想する人が多いが、実際にこの氷山を目撃した場合は巨大な島と見間違えてしまうだろう。