グリーンランドの地層からこれまでの常識を覆す発見があった。
どうやら生命の痕跡を示すもののようで、調査の結果現在から約38億年前のものであると判明した。
この発見は非常に興味深いもので、これまで指摘されてきた地球最古の生命が誕生したと考えられる時代をもさらに過去に遡るものであった。
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デンマークのコペンハーゲン大学の調査チームはグリーンランドの地層から約38億年前のグラファイト(炭素で構成されるミネラル)を発見し調査を実施した。
なんとそのグラファイトの中から微生物の体の一部が発見された。
これまで世界最古の生命体とされてきた生物はオーストラリアで発見されたストロマトライトという生物である(一般的に鉱物と間違えられることが多いが厳密には生物の死骸などが重なった結果誕生したもの)。
実はストロマトライトが地球上に酸素を誕生させた存在であると考えられていて、その起源は今から34~35億年前と考えられている。つまり今回グリーンランドで発見された生命の痕跡はその説を覆すか、もしくは酸素が存在しない状態で生命体が存在していたことを示すものになるのだ。
人類の誰しもが興味を持っている生命体の起源、2011年にはオーストラリアで34億年前のバクテリアが発見されるなどといったこともあり、時間が経つごとに新しい発見がされている。
今回のグリーンランドでの発見もあくまで現時点までのものなので、近いうちにさらに過去の生物が発見される可能性も高いだろう。