エトナ山が噴火！相次ぐ噴火にも現地は意外に冷静。

2013年11月16日～17日にかけて、イタリアシチリア島に存在するヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山で規模の大きな噴火が起きた。

どうやらエトナ山の噴火は珍しいものではないらしく、2013年もすでに6回ほど大きな噴火を起こしているという。

エトナ山はイタリアのシチリア島に存在するヨーロッパで最も活発な活動を続けている活火山である。

最も古い記録を辿ると紀元前693年(約2700年前)から幾度となく大噴火をしている火山であり、現在に至るまで常に大小の噴火を繰り返している。

エトナ山の特徴としては、ある程度大規模な噴火が起きた場合や小規模な噴火によって頂上付近に火山物質が堆積することなどが原因で日々微妙に標高が変化していることが挙げられる。

2013年11月16～17日に大規模な噴火が起きた。
噴出したマグマが目視できるほどに規模の大きな噴火で、高さ数百メートルほどまで溶岩が巻き上がったが、意外にも現地の住民たちは冷静で、大きな被害は出ていない。また、煙の輪も観測されている。

被害がほとんど出ていない理由は

シチリア島やエトナ山周辺の住民が長い歴史の中で火山と共存する術を生み出し、ある程度被害が少ないと思われる地域を熟知していることや、火山灰などへの対策のノウハウが生活の中に生きているためだと考えられる。

ちなみにエトナ山には面白い伝説が存在する。

それはギリシャ神話における最高神ゼウスと、大地の神ガイアの子で最強の魔物テュポンが戦ったことに関係する。

テュポンは地球全体と同じような体の大きさを誇る魔物で、オリンポスを襲撃した。

その時の1度目の戦いではゼウスを打ち負かし手足の腱を切り落として洞窟に幽閉してしまう。その際にゼウス以外の神がギリシャからエジプトへ鳥の姿で逃げ出したために、エジプトの神々(ホルスなど)は鳥のような見た目であるとされている。

後にヘルメスによって腱が取り戻され洞窟から救出されたゼウスは再びテュポンとの戦いを繰り広げる。
劣勢に追い込まれたテュポンは運命の女神から勝利の果実を奪い食するが、実際に食べたのは無常の果実でテュポンは力を失ってしまう。

追い詰められたテュポンはシチリア島のエトナ山の下敷きにされて封印されてしまう。これはテュポンが不死身であったために封印しか手段が無かったためである。そして今なおテュポンが暴れる際にエトナ山が噴火するとされている。