Gevaudanwolf ジェヴォーダンの獣とは?かつてフランスで発生した獣害事件。
かつてフランスではホグジラのように正体がつかめない動物による被害が起きている。

名を「ジェヴォーダンの獣」といい、それに関連する一連の事件を「ジェヴォーダンの獣事件」という。そして、獣の正体はオオカミに酷似した生物ではないかとされている。

ホグジラとの違いは、この獣害事件では死者が出ていることや、今を持ってその正体が判明していないミステリアスな事件である。

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ジェヴォーダンの獣事件が発生したのは1764年~1767年にかけてのフランスのジェヴォーダン地方(現ローゼン県)である。
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巨大なウシほどのオオカミのような生物(体長1.7mほど)が女性子供ばかり99人(一説によれば120人を超える)を襲い、命を奪った。
最終的にこの獣は、眉間に銀の弾丸を撃ち込まれて息の根を止められた。興味深いことに、家畜と人間が共にいた場合には一方的に人間の身を襲撃しているだけでなく、捕食という行動理由から外れたように、ただ殺害されたというケースも存在した。

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多くの猟師が派遣されて多数のオオカミを狩猟するも、その都度ジェヴォーダンの獣と思われる襲撃が相次ぎ、1767年6月19日にジャン・シャステルという猟師に狩猟されることを最後に姿を消している(これには異論も多くある)。

というのが事件の概要であり、250年前(日本では江戸時代)の出来事であるために事件に関する詳細なデータは存在していない。
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この話には当然のように尾びれが付いていて、実際には女性子供だけでなく男性も被害にあっていることや、銀の弾丸を使ったのかも定かでない(銀の弾丸はオオカミ男を倒す手段とされているために関連付けられたと思われる)。

獣の正体はやはりオオカミとする説が一般的であるが、犬とオオカミの混血(ハイブリッドオオカミ)とする説や、アフリカから持ち込まれたハイエナであるとする説がある。

さらに、犠牲者が多すぎることから単体の個体による襲撃でない可能性や、陰謀説も囁かれている。我々の身近にも突如として危険な生物が現れるかもしれない。
LA BETE DU GEVAUDAN ジェヴォーダンの獣とは?かつてフランスで発生した獣害事件。