スズメバチの被害は全国的に広がっている。
人家が各地にできるようになりスズメバチが繁殖できる場所が増えたことや、冬を越しやすくなったことが原因で一層数が増え被害も増えている。
毎年8~11月にかけてが被害のピークだが近年その前後にまで被害の期間が拡大している。
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まず大事なことはそのような環境を出来るだけ作らないようにすることで、普段から掃除を心がけ家の周辺の樹木を手入れして風通しを良くすることが大切だ。
仮にスズメバチを見つけた場合には保健所に連絡をして駆除を依頼することが最も効果的である。
被害は主に8~11月であるが、最近は7月あたりから攻撃的になっているためより注意が必要だ。
スズメバチを含めた多くのハチの習性として、巣に近づいた者を容赦なく攻撃することが挙げられる。そのため事前に巣の位置が判明している場合にはその10m以内には接近しないようにしたい(威嚇に為に飛んでくる場合がある)。
特に5m以内まで接近してしまうとほぼ間違いなく攻撃の対象とされるので注意が必要だ(巣は地中に存在する可能性もある)。
普段行く機会が少ない見通しの悪い山の中ではスズメバチの巣を発見することが困難で、知らぬ間に彼らのテリトリーに侵入してしまう可能性も十分に考えられる。
その場合は周囲の音をよく聞き、スズメバチの羽の音や攻撃前のカチカチという威嚇音が聞こえた場合はすぐにその場を離れるようにしよう(出来れば不用意な接近を避けるために来た道を戻ることが好ましい)。
もし刺されてしまった場合には応急処置が必要であるが、仮に口の中に切り傷などがあれば毒の二次感染を起こすために口で毒を吸い出すことは絶対にしてはいけない。
指で絞り出すのが最も効果的かもしれない。
一部の迷信では患部に尿をかけるとされているが、尿に含まれるアンモニアにはハチの毒を分解する効果は全くない。そのため患部にかけるならばタンニンという毒の活動を弱める物質を持つお茶の方がより効果的である。
応急処置が終われば幹部を水で洗ったりして清潔を保ち、早いうちに病院へ行く必要がある。
これを覚えておくだけでスズメバチに襲われた際のリスクは激減するため、山に入る時は常に頭の片隅に入れておこう。