世界中で不思議な現象が起きているが、不気味な現象として他の追随を許さないものが南極で見られる血の滝だろう。
現在も詳しいメカニズムが判明していないこの現象は、観る者に異様な恐怖を与えること間違いない。
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この光景が見られる場所が南極のビクトリアランド(ニュージーランドの南端)という過酷な環境の場所であることから現在までほとんど調査が進んでいないが、一説によると血のような赤い色の物質の正体は氷底湖に生息する微生物の影響ではないかとされる。
赤い物質の中には鉄分とタンパク質が含まれていることから何らかの微生物であるとされている。太陽光の届かない氷底湖を棲家とするこの微生物は、食糧源も全く存在しない環境に適応するために硫黄と鉄分から自身のエネルギーを生み出していると考えられている。
エネルギーを生み出す一連の代謝のよって硫黄と鉄を含んだ物質が亀裂から地上に染み出して酸素と結びついて酸化することで赤くなったとされている。
世界で最も気味の悪い見た目の滝であるこの滝には、過酷な環境で生きる微生物の存在や、今なお解明されていない生命のメカニズムなどの神秘が溢れている。
グロテスクな見た目とは裏腹に、神秘に満ち溢れている光景なのだ。