ロシア連邦ミールヌイにはまるで隕石のクレーターのような巨大な穴が存在する。
正体は世界で2番目に大きな採掘場で、かつては多くのダイヤモンドが採掘されていた。
今では閉鎖されてしまったこの採掘場、ただその巨大な姿を残している。
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ロシアで最も大きなダイヤモンド採掘場であり、その見た目は地球に開いた巨大な穴である。
掘られた穴の直径は1250m、深さは525mにもなり世界で2番目に大きい採掘場だ(世界1の採掘場は同共和国にあるウダーチナヤ・パイプ)。
あまりに巨大な穴はその絶景だけでなく、周辺の環境にも若干の変化をもたらしている。巨大な穴の存在が周囲の風の流れを変えてしまったことで上空に下降気流が発生するようになった。
そのためヘリコプターが気流に巻き込まれ、まるで穴に吸い込まれるような事故が発生したために、穴の上空は飛行禁止になっている。
全盛期には1年間で1000万カラットのダイヤモンドが産出し、その質も高く評価されていた。
南アフリカに本社を置く世界最大のダイヤモンド流通企業デビアス社は、価格高騰を避けるためにミール鉱山で算出したダイヤモンドを積極的に購入ていたことからデビアス社にとっても必要不可欠な採掘場であったが、ソ連崩壊後には採掘権がロシアの地元企業が採掘を続けていたが2004年に閉鎖された。
今ではその巨大な穴だけが姿を残し、知る人ぞ知る観光地となっている。