東南アジアのマレーシアで歴史的発見があった。
同国で初めてとなる恐竜の化石と見られる発見があり、これまで化石の産出地としてあまり注目されていなかったマレーシアでの発見は恐竜の化石発掘に新たな可能性を発見したことになるかもしれない。
スポンサードリンク
地元のマレーシアの大学と日本の大学が合同した2年間の発掘調査の結果発見された。
1億4500万年前~7500万年前の地層で見つかった歯は大きさ2.3cmで現代のワニにの歯に近い形状(黒色)、主に魚類を捕食していた可能性があるという。現時点では新発見の生物の歯であるかどうか判明していないものの、これまで化石発掘のフロンティアであったマレーシアでの発見であることを考えると、周辺地域ではさらに多くの化石が眠っている可能性を示すものとなるだろう。
↓マレーシアで発見された歯
発見された化石を既に発見されている恐竜に当てはめるとすればスピノサウルスかデイノスクスがなど挙げられる。
スピノサウルスは約1億年前に、デイノスクスは約8000万年前に生息していた生物で、それぞれ大きな歯を持ち魚食であることや、生息していた年代が今回発見された化石の年代と重なっていることから可能性は0ではないだろう。
↓スピノサウルスの歯
また歯の大きさ自体は小さいものであるため、新発見の可能性や小型の爬虫類の可能性、上記の生物の幼体である可能性など挙げていけば切りがない。
化石の正体である生物自体が判明していないことや、具体的に何処の部分の歯なのかが判明していないことから今後の調査が待たれる。
しかし、東南アジアには熱帯雨林などの化石発掘に不利な条件が多いいため、同地域で新しい化石の発見には時間がかかるだろう。