世界各地に奇妙な姿形をした植物が自生している地域が存在する。
自然が産み出した光景は奇妙であり不気味なのだが、ニュージーランドには偶然にも人間と自然の力が重なり合うことで誕生した絶景がある。
その場所はニュージーランド何部のスロープポイント、南極に最も近い場所だ。
スポンサードリンク
まるで粘土やゴムで作られたようにねじ曲がり、本来ならば空に向かって伸びているはずの枝が地面と平行に伸びているなど、おおよその植物では考えられないような見た目をしている木々。
一見奇妙な木々の集団のように感じるのだが、木がこのような形をしている理由は種類による固有特徴ではなく周辺の環境である。
スロープポイントは南極に近い場所で、そこに南極周辺を流れる気流の一部が流れてくるのだが、ニュージーランドと南極の間には海が広がっているために風邪を遮るものが一切無く直接木々に強風が吹きつけている。
若木の時既に強風にさらされて育っているので、木々は一方方向に曲がり風の流れを体現したかのような姿を残している。
元々この場所は強風のあまり人間が生活する場所として適当でなかったために羊の牧草地として使用されていたのだが、羊が強い風に当たっていることを気の毒に思った農夫が風避けの目的で木々を植えたことからこのような光景が生まれた。
結果的に人間と自然の力が重なって生み出された絶景となった。
思わぬ偶然が絶景を生み出してしまうことを証明するもので、我々の近くにもその種があるかもしれない。