国があれば都市がある、都市があれば町がある。町のある場所には間違いなく市場がある。
このように市場は世界中に無数に存在しているが、ほとんどの場所では食品や名産品を扱っている。
しかし、南米ボリビアの首都ラパスに存在する市場は他の市場とは一線を画している。
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ラパスは上記のことが有名であるが、もう1つ有名なものがある。
魔女市場だ。
魔女市場と聞けば悪い印象を持つ人もいるかもしれないが、ラパスに存在する魔女市場は怪しげなものではなく(販売しているものは怪しいが)、秘密裏に開催されているわけでもない。
店にはハーブや動物に剥製、その他にも動植物の一部(ミイラなど)が売られているだけでなく、黒魔術に使う道具なども手に入れることが出来る。
驚くべきは販売されている怪しい商品だけではない。なんとこの市場にはヤティリと呼ばれる呪術師が存在し、呪術を使用した医療や占いや悪魔祓いなどの日常の幅広い悩みに対応している。
そもそも何故ラパスに魔女市場があるのだろうか。そもそも魔女市場という名前で呼ばれるが、ヨーロッパ的価値観から見た場合に魔女が使うものが売られているということからそのように呼ばれているというだけで、ラパスの市民にとっては民間信仰の延長線上の品々(地元の特産品)であるだけなのだが、その商品のみが独り歩きして広まったことが名前の由来となっている。
この魔女市場には地元の人間だけでなく世界中から珍しいものを見に来る観光客達で賑わい、ラパスにとっても貴重な収入源として無くてはならない存在となっている。
ラパスを訪れる機会があればぜひ行ってみたい場所である。