guanajuato nino gorro グアナファトのミイラ博物館。メキシコの名物観光スポット。
日本ではミイラ博物館のように人間の遺体を展示している場所は無く、法的にも倫理的にも問題山積である。

しかし、海外には修道院等に多くのミイラが保存され、今ではそれを一般に公開している場所や、なんとミイラの博物館までが存在する。

日本とは死への捉え方が違うからこそなのだろうか。

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修道院にミイラが保存されている場所は主にヨーロッパでなのだが、メキシコにはミイラを展示している博物館という日本では考えられない施設がある。
15971970 900x675 グアナファトのミイラ博物館。メキシコの名物観光スポット。
都市全体がユネスコの世界遺産に登録されているグアナファトという場所には1000体以上のミイラを展示している通称ミイラ博物館がある。

ここに展示されているミイラにはある特徴があり、我々がミイラと聞いてイメージするようなもの(エジプトやヨーロッパのように人工的に作られる)ではなく、グアナファト独特の気候(標高2000m以上の高地特有の乾燥気候)が埋葬した遺体を自然とミイラ化させることで変化したものなのだ。
Guanajuato015 9379 グアナファトのミイラ博物館。メキシコの名物観光スポット。
このミイラ博物館にやって来るミイラは今でも増え続けている。埋葬された人間を掘り起こして曝すような行為は日本では考えられないのだが、グアナファトでは死後3年墓地に埋葬された遺体は埋葬税を収めていなかった場合にはさらに5年後に掘り起こされて状態が良い場合には博物館で展示され、そうでない場合には火葬されるのだが、平坦な地形でなく埋葬場所が少ないことも要因の1つなので、場所確保という意味で必ずしも悪しき風習とはいえない(実際にパリでも埋葬場所確保を目的として遺体が掘り起こされたことがある)。
guanajuato nino gorro グアナファトのミイラ博物館。メキシコの名物観光スポット。
展示されているミイラは保存状態が良く新しいので、世界中のミイラファンにとっては非常に興味深い場所だろう。
guanajuato mummies グアナファトのミイラ博物館。メキシコの名物観光スポット。
日本では考えられない博物館。行く機会がある人は少ないかもしれない。