日本では栃木県那須の殺生石や立石の立石様のように不思議な石やミステリースポットのような扱いを受けている石は各地に存在する。
どれも不思議な伝承が付き物であるが、その多くは伝説上のものであったり遥か昔の時代に遡る物語なのだが、遠く離れたイギリスには現在進行形で呪いを振りまいていると噂されている石がある。
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石の呪いという聞き慣れないキーワード。何故こんな言葉が出てきたのかといういうと、この亡くなった議員は災いを呼ぶとされる呪いの石の撤去をしようとしていた人物であったからだ。 ジム・トゥール氏は口蹄疫の蔓延やカンブリア地方での洪水は呪いの石が原因であると度々公の場で発言しており、州議会へと石の撤去を要請していたが却下されたという経緯があった。
では呪いの石とは何なのか。
それは巨大な花崗岩を加工して作られた巨大な石で、イングランド北西部のカーライル城の地下道にあるアートだ。この石は彫刻家であるゴードン・ヤング氏によって2001年に制作されたもので、1525年にスコットランドの大司教であるギャビット・ダンバーが残した人々を無法者から守る為に残した言葉の一部(1069語の内の約300語)が記されている。
これ自体は単なるアートなのだが、ジム・トゥール氏が何を思ったのか呪いの石であると指摘したことで一躍注目を集めることとなった。
実際に呪いが存在するのかわわからない。またこの呪いの文章は無法者から市民を守るためのもので、生前議員活動の中でストレートな発言や所属政党の方針とは逆の行動を起こすことで知られていたジム・トゥール氏は、悪い解釈をすれば無法者ということになってしまったのかもしれないが、本来は呪いと表現するには適切ではない文章が記されている。
住民を守る言葉が記されたただのアートでも人々が呪いの石と思い込めば本当に呪いが存在するように感じる。言霊の力を思い知らされる石だ。