minefield 350x263 カンボジアの地雷原、今も残る多くの地雷。
今も世界中に埋まり日々多くの人を危険にさらしている地雷。

1年間で20000人を超える人が被害に遭っている地雷の中でも我々日本人に最もよく知られている地雷原といえばカンボジアの地雷原かもしれない。

そこには今も多くの地雷が残り、実に多くのことを考えさせられる。

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カンボジアは世界で最も地雷が密集している国である(実際に埋まっている個数は中国の方が多いという説もある)。

長い期間にわたって幾度も戦争が続き、その都度多くの地雷が埋められてきたこの国には今も数えきれないほどの地雷が埋まっている。
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ベトナム戦争によって埋められた地雷、後のポルポト政権時の内戦の際に埋められた地雷、その合計は400~600万個とされ、実際にはさらに多くの地雷が埋まっているという指摘もある。

現在は地雷原という区域として人間が住む地域とは別れているものの、事情を知らない子供達が誤って地雷原に足を踏み入れてしまったり、小さな地雷をおもちゃと勘違いしてしまったりすることによる事故は後を絶たない。
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そんな地雷撤去は現在も続けられているが、各地に散った無数の地雷全てを撤去することは不可能という声も強く、現状は1つでも多くの地雷を撤去して少しでも被害者を減らす方向で進んでいる。

そんな地雷であるが、カンボジアの現状が世界で知られているにもかかわらず今なお新たな地雷が製造され紛争地域で年間200~500万個の地雷が埋められているというのだから信じられない。
PICT2486 900x675 カンボジアの地雷原、今も残る多くの地雷。
1997年の対人地雷全面禁止条約にアメリカ・ロシア・中国は署名していない。そのためこれら軍事強国が大量の地雷を生産し、世界中にまき散らしている。いくら地雷を除去しても悲劇は繰り返されるばかりという事態だ。

ちなみに地雷を撤去するには1個あたり200~1000ドルの費用が掛かる一方で、製造には1個当たり1~3ドルのコストしかかからない。

界的な視点で考えると、地雷製造に税金を使う一方で地雷撤去にも税金を使うという矛盾した構造がある。このサイクルで誰が得しているかはすぐに考え付くだろう。