ヌカカという名前を聞いたことがあるだろうか。おそらくほとんどの人は耳にしたことが無いであろうこの昆虫。
名前こそヌカカ(ヌカ蚊)と蚊という文字が付いているが、その正体はハエの仲間であり、さらに人間にとっては凶悪な害虫なのだ。
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生息域も広域で、海や川などの水辺や砂泥地などの圧程度乾燥した場所なども多くの環境に適応している。
見た目はゴマ粒程度の大きさしか持たないが、ヌカカはが人間にとって驚異的な害虫とされている理由は刺された後に人間を襲う強烈な痒みである。
ヌカガは自身の体がとても小さいことを生かして、頭髪の中や服の折れた部分などのあらゆる場所から侵入する。
噛まれた後のかゆみは数日間続く。これだけでは蚊と変わらないように感じるかもしれないが、ヌカガはその体の小ささが幸いして発見されることはほとんどない。
ここまではヌカガの害虫たる所以を紹介してきたが、ヌカガが真の害虫となる理由はその痒みを伴った被害ではない。
ヌカガは他の昆虫の体液を吸ったり、さらには小型の昆虫を捕食するという性質を持っている。
そのためヌカガの体内ではたくさんの病源菌が繁殖していて、結果的に多くの寄生虫や病源菌の媒介者となっている。
このように書けばヌカガは非常に危険な生物であるという認識を与えるかもしれない。確かに危険な側面もあるのだが、彼らには殺虫剤や虫よけスプレーが非常に効果的である。そのため対策は非常に容易なのだ。
しかし、近年殺虫剤などに抗体を持った種が繁殖しているとされていて、油断はできない状況になっている。