男は浮気をする生き物であるという言葉をよく聞くことがある。
実際には男性だけでなく女性も浮気をすることがあるのだが、実際に多くの浮気をするのは男性であると考えて間違いないだろう。
では何故人は浮気をするのだろうか。それぞれの性格によるという考えもあるが、根本には生物としての本能が隠されているという。
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しかし、生物学的な観点では男(オス)は浮気をする生き物なのである(男性のみが浮気をするわけではない)。
男性(オス)には自身の遺伝子を多く残すという本能がある一方、女性(メス)は1人の男性の子孫しか身籠ることが出来ない。仮に男性が1人の女性のみと子孫を残した場合、自身の遺伝子を残せる量は限られ、これが男性としての本能に逆らっている状態を生み出している。本能に逆らうことは簡単ではなく、結果的に男性は本能のままに他の女性を求めて行動(浮気)を開始するということになる。
人間の男性の場合、新たな女性が現れるとテストステロンという男性ホルモンが多く分泌されるのだが、、仮にその女性と長い時間交際していくとテストロゲンの分泌量が徐々に減少して来る。これが俗にいう慣れてきた状態であり、新しい女性が現れると再びテストステロンが多く分泌されるようになることによって浮気に走ってしまうのだ。
最近彼氏が構ってくれなくなったということをよく耳にするのはこのテストステロンの減少によるもので、交際前が最もチヤホヤしてもらえたという女性の声が多いのも同じ原因である。
これだけでは男性の実が浮気をするかのように感じてしまうが、女性が浮気に走る原因も同じく本能的なものが関係していると考えられている。 2009年にテキサス大学の研究チームによって発表された研究結果によると、エストラジオールと呼ばれる女性ホルモンが多く分泌されている女性は自身のパートナー以外の男性に対して親密な行動を取る割合が多いことが判明している。
エストラジオールが多い女性は均整の取れた顔立ちの場合が多く、比較的女性らしい体つきである場合も多いようで、結果として現在のパートナーよりも優れた男性と交際する機会も多くなりそれが浮気という形で表れてくる。
男女それぞれホルモンによって本能が刺激されて浮気をに走るのならば、浮気を抑制するホルモンが存在していてもおかしくない。そこで注目されているものがバゾプレッシンとオキシトシンである。
男性に対する浮気防止効果が期待されるのはバゾプレッシン、女性に対して浮気防止効果が期待されるのがオキシトシンだ。
バゾブレッシンは血圧上昇効果等の効果があるホルモンで、オスのマウスに遺伝子操作を行いパソブレッシンを増やしたところ、多くのメスを追いかけていたオスが突如として一夫一妻型の行動をとり始めたという実験結果からこのホルモンは浮気予防効果があるとされている。
オキシトシンは出産時に子宮を委縮させるホルモンで、同じくマウス実験によってこのホルモンが増加したマウスは家庭的な行動を見せ、ホルモンを減少させたところ夫婦関係は破綻した。
浮気はホルモン次第で解決可能な問題に見えるが、意図的にホルモンを抑制することは困難で(人工的には可能かもしれない)、人間の本能を操作するという倫理的問題も生まれる。また世界では一夫一妻制が必ずしも絶対的な標準ではなく、浮気=悪ともいえないのが現状なのだ。
パートナーに浮気された場合、なんとか相手にホルモンを分泌させる方法を見つけてみてはいかがだろうか。