Hypodermic Syringe 痛くない注射、普及する時代が近づく!
注射嫌いな人はどれほどの割合なのだろうか。

注射は体に針を刺すという性質上どうしても痛みは切り離すことのできないものであったため、世界中で痛くない注射器の開発が行われてきた。

そしてその最先端を進むのは我らが日本である。

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注射は多くの人に嫌われている医療行為で(中には平気な人も存在する)、その原因は当然針を刺した際に感じる痛みだ。
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そもそも注射を痛く感じる理由は針を刺したからではなく、痛点と呼ばれる痛みを感じる場所に対する刺激があるからである。

痛点は皮膚の1㎟ごとに平均2カ所存在し、体全体でおおよそ200~400万カ所とされている。このように痛点は所狭しと散りばめられているため、結果的にどこを刺しても痛みを感じてしまう。現在開発されている痛みを感じない注射器はその逆の発想(痛点と痛点の間に針を刺すことが出来れば痛みを感じない)を軸として研究がすすめられている。

そこに注目した日本の医療メーカーは針の先端の太さが0.2mmという注射器を開発した。

しかし針が細ければ良いという単純なものではなく、針の穴が細ければ細いだけ注入する薬品の抵抗も大きくなり注射に時間がかかることや、過度な力を加えると針が折れるリスクが大きくなるという一面を持ち合わせていた。

その問題を解決するため、針先だけを細くして注射器に近づくと徐々に太くなるというこれまでに無かった注射器が完成して製品化している。日本のお家芸ともいえる最先端技術が生み出した次世代の注射器といえるだろう。

一方、東海大学の研究チームは痛みを感じない注射器のヒントを蚊に求めている。

東海大学で研究が進んでいる注射器の太さは直径0.06mmと先述した針よりもさらに太いものである。現在の技術を使えば針の開発自体は可能であるが、やはりそこに薬品の抵抗による弊害が発生してしまう。

そこで針自体を蠕動運動(筋肉の委縮運動)させて液体の注入を促す方法が考案され、2008年の時点で太さ12mmの針を使った実験が成功している(0.06mmの実現には少し時間がかかる)。さらに針の太さを蚊の口に近づける研究が進んでいる。
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さらに京都大学ではこれまでの注射の概念を覆すような研究が進められている。

注射器は注射器であってもその素材は金属ではなく人体の構成する物質(ヒアルロン酸等)で、刺した後には薬と共に体内に吸収されるという異色の注射器だ。

針の形は高さ0.5mmの円錐型で、粘着テープに張り付けて押し付けるだけで薬が体内に吸収されるという仕組みだ。

日本だけでなく世界中で進んでいる痛みを感じない注射器。

実用化が進めば既存の医療器具に代わる巨大市場となる可能性を秘めているだけに、各機関ではキューピッチで研究が進んでいる。