インフルエンザが日本中で猛威を振るっている。
東京と神奈川で非常警報が出たように、ピークとなる2月中旬に向けて警戒が必要になってくる。
各地でウイルス達と特効薬の争いが繰り広げられているが、どうやらウイルスの中にこれまで特効薬であったタミフルとラピアクタに対する耐性を持つ種類が現れたようだ。
東京ではまだ報告されていないが周辺各地で報告されて始めていることから、近いうちに東京などでも猛威を振るう可能性が指摘されている。
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内訳は
北海道 15人
山形県 2人
神奈川県 1人
三重県 1人
大阪府 1人
の20人(1月30日時点)である。
これまで特効薬とされてきたタミフルが効かないと聞けば恐ろしく聞こえてしまうが、インフルエンザに既存の薬に対する耐性が出来ることは珍しいことではないどころか、実はよくあることなのだ。
上記の各地で発見されてているタミフルとラピアクタに耐性を持つウイルスはH1N1型が変異したもので、文字通りこれまでの特効薬に対する耐性を持っている厄介なウイルスではあるのだが、タミフルとラピアクタが効かなくてもリレンザとイナビルという薬品に対しての耐性までは持っていないことから、現時点で万策尽きているわけではない。
タミフルが効かない=薬が無いではないのだ。
インフルエンザウイルスはとても変異のスピードが速いため、遅かれ早かれ特効薬に耐性を持つウイルスが出現することは驚くべきことではなく、将来的には既存の特効薬はすべて効かなくなるということなのだが、既に新たな特効薬の開発も進んでいることを考えると心配する必要はないだろう。
本来インフルエンザは自然に放置することで完治する(人間に抗体が出来る)のだが、現代社会を生きる人にとっては苦痛やそれを抱え込んで寝ている時間が無いために特効薬を使う場面がほとんどであるため、ついついインフルエンザに対する唯一の手段と思われがちである(乳幼児や高齢者の場合は危険性が跳ね上がる)。
現在懸念されているのは、中国の春節によって多くの人間が移動することから中国国内で流行っている鳥インフルエンザや新型インフルエンザが日本へ持ち込まれる可能性である。