中国での大気汚染が頻繁に報道されるようになった今日。
幾度となく中国から日本へと大気汚染物質が飛来し、外出規制等の大きな影響が出ていることは周知の事実である。
そしてこの度、気象庁からそんな状況を裏付ける発表がなされた。日本周辺のCO2濃度が過去最高値を記録しているというのだ。
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空気中のCO2が増加している原因はもちろん日本にもあるのだろうが(原発停止の影響で火力発電所の需要が増加し、これまでより多くの化石燃料を消費している)、実際には中国が無尽蔵に排出しているCO2が大きな原因と考えて間違いないだろう。
今回の調査は太平洋北東部という地図上では中国から離れた地域で実施されたものであるが、中国で排出されたCO2が偏西風に乗って同地域まで飛来することは既に明らかになっており、日本周辺は丁度風下に位置している。
現在(↓のグラフは2010年時点)世界で最もCO2を多く輩出している中国、中でも工場や大都市は沿岸部に集中していることから高濃度のCO2が周辺地域へと運ばれやすいこと、国内での対策は形骸化していること。日本においては上記のような化石燃料への依存が増えたことから、今後CO2はさらに深刻な濃度となる可能性が高いだろう。
この問題の最も難しい点、それは1国だけで解決できる問題ではないことかもしれないい。